この映画は、お盆前に韓流好きじゃない一般人の友達からLINEで「この映画面白いんだって!」とおススメされた映画です。調べるとNetflixで観れる事が分かりLINEが来た10分後には視聴開始。
【新商品】4K対応Fire TVの最新モデル登場めちゃくちゃ面白かった!期待値以上の面白さでした。
基本情報
上映日 2017.11.29
評価 15歳観覧可
ジャンル ミステリー・スリラー
上映時間 1時間09分
韓国内観客動員数 138万人
レーティング 8.43
監督 チャン・ハンジュン
出演者 カン・ハヌル キム・ムヨル
カン・ハヌルさん
身体 181cm、70kg
学歴 中央大学校で演劇を学ぶ
デビュー 2006年、ミュージカル『天上の時計』
最近観た「椿の花咲く頃」で観たばかりの俳優さんです。
「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」で初めて見たと思っていたけれど出演作品を見てみると「相続者たち」、「ミセンー未生ー」、そして一番驚いたのは「きみはペット」に出演していたらしい。
本当だ!!!
どんな役だったのかしら。ご主人様の弟くん?ではないようだし・・・久しぶりにきみペを見直してみなくては!
キム・ムヨル さん
身体 183cm、71kg
学歴 成均館大学校演技美術科卒業
見たことあるお顔って思ったけど出演作品を調べてみたら一つも観たことがある作品がありませんでした。ドラマよりも映画に沢山出演されてる役者さんみたいです。
ストーリー
家族で新しい家に引っ越してきたジンソク。引っ越して来たばかりなのに初めて来たんじゃない感覚…。その夜、兄が誘拐された。
誘拐された兄が、19日間の記憶を失ったまま帰宅。だが、大好きだった自慢の兄の何かがおかしい…。兄ユソクの身に何が起こったのか? ジンソクは真実を探リ始める。
感想などなど(ここから先ネタバレ有り)
引っ越して来たばかりの家には開けてはいけない部屋が1つありました。
引っ越して来たばかりの夜、ジンソクと散歩をしていた兄が誘拐されちゃって戻ってきた時に記憶が無い上に何かおかしい…ってなるとこれはきっと兄の秘密を探っていくお話だと思ったけど全く違った。
思ってもないストーリーでした。
変わってしまった兄、もしかして兄の裏に誰も知らない秘密があるのでは?ひょっとして別人では?
戻って来た後、夜中に出掛ける兄をジンソクは尾行したら兄の子分達に見つかった!
めちゃくちゃ逃げて家に辿り着くのだけど
家族は兄だけじゃなくみんなニセモノだった!
ジンソクは家族のふりをしてる人達に監視されてたのです。
気付いた事に気づかれ、また逃げるジンソク。めっちゃ逃げて交番に助けを求めるけど取り合ってもらえません。何故なら身分証の照会結果によるとジンソクは40過ぎのオジサンで1997年だと思っていたのに実際は2017年だったのです。
訳が分からず仕方なく家に戻ったジンソク。開かずの部屋から音楽が聞こえたので覗いてみると血まみれのマネキンが転がっていてまるで殺人現場のようでした。
殺人現場のように見えたそこは20年前、実際に殺人が行われた場所でそこで人を殺したのはジンソクだったのです!
その時のショックで記憶を無くしてるジンソクに遺族が催眠術を使いジンソク自身が自分の罪を思い出させるための芝居だった。
でもジンソクは当時の状況を再現した部屋を見ても全く記憶ない、善良に生きてきた自分が人を殺すはずがない!そう突っぱねそこから逃れようとします。そしてそこから逃げ出し逃げてる途中、交通事故に遭い その事がきっかけで記憶を取り戻す…。
1997年当時ジンソクは映画の冒頭部分の偽家族との引っ越しの時と同じように幸せな家族と新しい家に引っ越ししてる途中でした。そこで事故に遭い両親を亡くし奇跡的に助かった兄は手術が必要な状態で入院したままです。高卒で就職先が見つからない上にお金を借りる事も出来ないジンソクに兄の主治医は早く手術代を持ってくるように言います。
追い詰められたジンソクは怪しい仕事依頼をネットで見つけます。それは家族の中の1人だけを殺すと言う依頼でした。家には子供2人と母親がいるけど母親1人だけを殺せと。
ジンソクはその仕事の依頼を受けてしまいます。だけど母親だけを殺すつもりが娘に目撃され娘も殺してしまう。小さな息子もいたけどその子は殺さず逃げた。その時の息子が兄ユソクだったのです。
逃げる途中見かけた家族写真からその家は兄の主治医の家だと分かり主治医に何故そんな依頼をしたのかを問い詰めます。主治医は母親に保険金をかけていたのです。1997年IMF経済危機で当時の韓国は国が破綻した状態で医者と言えどもそんな考えを起こしてしまう世の中だったのでしょうか?問い詰められた主治医はジンソクを殺そうとして謝って屋上から落下。母親、姉だけでなく父親まで失い、ひとりぼっちになった男の子は施設で苦労しながら育ち犯人を見つける事を心に誓ったのです。
全てを思い出したジンソクは被害者の家族に心から謝りたいと偽の兄(生き残りの息子)に伝えると息子は誰の依頼だったのか?問い詰めます。ジンソクは父親からの依頼だったとは言えず全部自分で考えてやった事だと言い張ったけど犯人を探す過程で父親が母親に多額の保険金をかけてた事を知ってしまい父親が依頼人だと確信していました。ジンソクが認めなくても依頼人が誰だったかは明らかでした。
憎んできたはずの殺人犯が自分の事を思って父親をかばってくれてるのに母親を殺すよう依頼したのが自分の父親だった事実に絶して息子は自殺する。そしてジンソクも自殺…。
まとめ
最近観た韓国映画の「SEOBOK/ソボク」には、人間の寿命は神の領域であって人間によって操作できるようになったらその時点で人類は滅亡へと向かうと言う作り手の強いメッセージが感じられたけど、この映画はそれとは違い演出力を誇示したい作品であると勝手に思ってた。
ジンソクの顔をジンソク自身が見るシーンまでは20年の歳月を経てるとは思いもしない演出。だけど後出しにならないよう所々にそんな場面が今思えばあった。
引っ越してきた壁にカレンダーを描けるシーンなんて普通要らんよね。そして
引っ越し業者の人は仕込んだ人じゃないから40過ぎたジンソクがどう見ても30手前のユソクを兄と呼ぶ事に違和感感じてる場面。ジンソクの事をこの人ちょい頭おかしいんじゃない?って思ってる感じ。
このブログを書く為に今一度内容を思い出してたら、見終わった時点では感じなかった監督さんが伝えたかった事が伝わってきました。
1997年当時の韓国は国自体が破綻してて本当に大変だったんだと思う。あたしの大好きなチャン・グンソクさんのお家も多分この辺りで経営していた養魚場の経営に失敗してお父さんがタクシーの運転手になったと話してた事がありました。
グンソクさんが監督で制作した映画「偉大な遺産」の原作も1997年に起こったIMF経済危機がテーマだ。
この原作を映画化しようと思ったのにはグンソクさんなりの思いがあるのかな?って勝手に思ってます。
「記憶の夜」に話を戻すと普通に生きてたら人を殺そうとだなんて1ミリも思わないジンソクがあり得ない選択をしてしまったほど生き残るのが大変だった時代を忘れないで欲しい、そして知らない年代の人に伝えたいのでは?それがこの映画の監督さんの思いなんじゃないかな?って今はそう思ってます。
最初は何も知らずに観た方が予測不能で楽しめるって思ったけれどこの映画に込められたメッセージを感じたければあらすじからその時代がどんな時代だったかの知識を持って観るってのもありだと思いました。
ざっくりあらすじまとめた動画見つけました。韓国語だけど〜(^◇^;)
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「SEOBOK/ソボク」の感想はコチラ
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